レコーディングとPA(4)

”スピーカー以外からの音”ですが、

レコーディング、PA問わず、”壁からの反射音”はかなり重要な面を占めます。

直接音と反射音が混ざることで一定の周波数が増幅されたり減衰したり..

自宅レコーディングやライブ会場など、アコースティックトリートメントがちゃんとしていない所だとマイクから拾う音にかなり違いがあります。

もちろんミキシングをするときも、反射音が影響します。

どこかの周波数が増幅されすぎている部屋でミックスすると、他の部屋で聞いた時、その帯域がやけに小さい、ということも起こります。

 

個人的に、高級ケーブルや電源にお金をかけるくらいなら、まず部屋のトリートメントをしっかりした方がいいと思います。

 

PAだと、バックライン(アンプからの音とか、ドラムの生音など)の音が全体的なミックスを作る時にかなり重要になります。

よくあるのが「ギターアンプからの音が大きすぎて、その結果、全体の音やステージ上の音を上げざるをえない→フィードバックの嵐」です。

なぜか、音を上げすぎるのはギタリストが多いですね...

ステージ上の音は小さければ小さいほどいいです。PAは小さい音を大きくはできますが、大きすぎる生音を小さくすることはできません。

100人以下の会場なら、ギターのマイク音を全く使わないことも結構あります。