シュア

音楽関係でシュアと言えば有名なマイクを作ってる会社ですが、

"Shure"と書きます。"Sure"ではありません。

このスペルミスはものすごく多いです。

ちなみにSureはOKと同じような意味。

イギリス英語だと"ショー"にしか聞こえません。

 

イタリア人の友達とメールしてて、

"Shall we meet up at 7?"(7時に会おうか)

 と言ったら、

"Shure"と返って来たことがあります(笑)

スペルミスなのか、スペルを勘違いしてるのか、ジョークなのかわからないけど笑えた記憶があります。

 

ところで、どこにでもあるマイクと言えばShure SM58ですが、

PAをやってるとけっこうBeta 58A(SM58の改良版)を持ち込みの方がけっこう多いです。

値段がSM58より少し高めで高音のヌケがいい、ということでSM58の高音質バージョン!と思って買う人もいるかもしれませんが、

 

そんなことはありません

 

Betaが58Aに劣っている、というわけではなく、この2つのマイク、優劣ではなく結構違いがあるんです。

 

①Polar Pattern(指向性)が違う

普通の58はCardioid(グリルの前からの音をメインに拾う、横はそれなりに拾いにくい、後ろはかなり拾いにくい)

Beta58AはSuper Cardioid(前からの音をメインに拾う、横は58よりさらに拾いにくい、後ろは横よりも音を拾う)

実は、Beta58Aはマイクの後ろから結構音を拾います。なので、ウェッジモニターがボーカルの前にある場合、ハウリングの確率が58より高くなります。

 

②Sensitivity(感度)が違う

SM58 -54.5dBV/1Pa

Beta58A -51dBV/1Pa

もしミキサーのゲインが同じ場合、Betaのほうが出る音は大きいです。

 

③Frequency Response(周波数特性)が違う

要するに音が違います。Betaのほうがハイが強調され、ローは落ちます。

だから高音のヌケがいいとか言われるのでしょう。

 

他にも見た目とか値段とかいろいろありますが、主な違いはこんな感じです。

①の指向性が違う、はもしかしたら知らないで買ってた人も多いのでは?

けっこういろいろなマイクのスペックシートとか見るのも楽しいですよ。

Beta58Aはそこまでではないんですが、SuperとかHyperCardioidのマイクは角度を外すとかなり音が小さくなる、変わる、というのがあります。

ですので、Beta58Aをステージ上で使ってて一番厳しいパターンは、

 

声の細いボーカルが、大音量のロックバンドで、激しいパフォーマンスをしながら、マイクの軸から外れて小さい声で歌いつつ、目の前にはウェッジモニター

 

みたいな感じです。

ちなみにこの場合、ボーカルが単なるシンバル集音マイクと化します。

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    Juicer Review (土曜日, 13 4月 2013 06:13)

    This is a great blog post! Thanks for sharing with us!