Vocal Soundcheck

日本でPAをしてて一番大変、というか違いに戸惑うのがボーカルのサウンドチェックです。

今の所、ボーカルの方がサウンドチェックをするとき何をしゃべるか、大体3パターンあります。

 

① One two, one two!

②(大きい声で)ハッ! ハッ! あ〜

③(演奏する予定の曲の)一部を歌いだす

 

①のパターンが一番多いのですが、これ一番意味ないです。

②も微妙

③が理想的、だけど滅多にいません。

 

なぜかというと、専属のモニターエンジニアがいない場合にサウンドチェックの時一番最初に何をするかというと、

ミキサーのインプットゲインの調節をしなければならないのです。

これで適切なレベルに調節してからでないとモニターに送れない(インプットゲインを変えるとモニターに送る音量も変わる)ので、本番で歌うような音量を出してもらわないと困る、というわけです。(本番だとリハーサルより大きめになる人が多いですが...)

 

と、いうわけで③がベスト、しかも一番大きくなる所を歌ってくれればさらによし。

②だと、バッキングボーカルの場合、本番でここまで大きい声を出さない場合があるので微妙です。

 

イギリスでは③をする人が一番多い(というかほぼみんな)ですが、

日本だと全然いないんですよね...もしかして偶然なのかもしれないですが。

日本人はシャイだからでしょうか。

本番通り歌ってくれと言っても割と拒否される率も多いです。悲しい。

 

じゃあ、普段自分はどうしてるかというと、

とりあえずボーカルマイクのゲインは0(unity gain、だいたい10時くらいの方向)で固定してます。

SM58だとここら辺で安定したゲインが稼げる感じです。

ボーカルマイクのゲインがみんな同じだと、モニターに送ってる量も判断しやすいです。