今日はコンプレッサーについて書こうと思います。
恐らく楽器やDTMなどを始めて間もない人にとってコンプレッサーは何をするのかよくわからないものでしょう。
ディストーションやリバーブと比べて地味ですから、いまいち使ってみても効果が感じられない、と言うのはもっともです。
ギタリストの方にとっては、「アタックを強調する」とか、「サステインを伸ばす」とか「音の粒をそろえる」とかこんな感じのイメージだと思います。
どれも正解です。というか、"設定によってどれも可能"と言った方が正しいのかもしれません。
コンプレッサーが何をするかというと、「入力された音の音量差を自動的に圧縮して少なくする」のが実際行っていることです。
上で書いたものの中では「音の粒をそろえる」が一番近い、というか基本の使い方です。
じゃあ何で「アタックを強調する」とか、「サステインを伸ばす」とかの効果が出るのか?というと、コンプレッサーの他の設定値によってそういう効果を出すようにセッティングすることもできるからです。
コンプレッサーには基本4つか5つくらい設定できる値があって(オートのもあります、主にギターのコンパクトエフェクターに多いです。MXRのdynacompとか)
-Threshold
-Ratio
-Attack
-Release
-Makeup Gain
あとはKneeとか色々な設定値があるものもあるのですが、省略します。
「アタックを強調する」はAttackの値を遅くしたもの、「サステインを伸ばす」はReleaseの値を早くしたものでそのような効果を出すことができます。
一見地味に見えますが、ミックスではEQの次くらいか同じ位超重要です。
この使い方によって差が出ます、というか出来る幅が広がります。
もちろんコンプレッサーによって音色変化は様々です。
副作用的なものもあると言えばあります。例えば、
-音の強弱が無くなる(やりすぎれば)
-アタックがなくなったり、音を伸ばしている途中で音が大きくなったりする(やりすぎれば)
などがあります。
音量差を少なくする、ということは小さい音も大きくなるということ→ノイズが目立つようになる、ということにもつながります。
録った時は目立たなかったのに、コンプをかけたらノイズが目立つようになった...はよくある話です。
ギターやベースとアンプの間にコンプを挟む時もこの問題は当然起こります。コンプ挟んだらノイズがやたら目立つ...という時はコンプが悪い、というよりは設定が悪い場合が多いです。
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