今日はいわゆる"ハウリング"について書きたいと思います。
ライブとかに行くとよくピーとかキーンとかボーとかいう嫌な音のあれです。
ちなみに英語だと"Feedback"、ハウリングという言葉はめったに使われません。
使われるとしたら大きい音でFeedbackしすぎてどうしようもない時のみ使われるくらいでしょうか...
レコーディングではルーティングを間違えない限りめったに起こらないものですが、PAではハウリングとの戦いと言っていいくらい重要です。
なぜハウリングが起こるのかというと、
「マイクやピックアップで音を拾う→スピーカー(キャビネット)から音が出る→その音を元のマイクやピックアップが拾う→ピークの周波数が増幅されて嫌な音を出す」と言ったループ状態になると起こります。
例としては、
「①ボーカルマイク→②スピーカー→③ボーカルマイク」
「①ギターやベースのピックアップ→②アンプ→③ギターやベースのピックアップ」
などがあります。
ハウリングを起こしやすい傾向として、上記の①に入る音が小さいことが挙げられます。入る音が小さい分、①のゲイン(入力音量)を上げざるを得ず、その結果ハウリングが起こってしまう...ということがよくあります。
例えば、
-ボーカルの声が小さいため、②で十分な音量が得られず①のゲインを上げた、
とか
-ウッドベースやアコーディオンなどの音量の低い楽器のため②で十分な音量が得られず①のゲインを上げた
などがよくあるケースです。
なので、ライブで小さい出音のものを高音量で出すことを求められると、その分ハウリングは起きやすくなります。対策として、マイクにできるだけ近づいて歌ってもらう、スピーカーの向きを変える、EQでハウリングを起こす帯域をカットする、などがありますが、もちろん限界はあります。モニターの音量を下げるのが理想的です。ステージでの全体の中音は小さければ小さい方がいい、とされるのはこの理由もあります。あとはボーカルの声量を上げるなど。
よくボーカルマイクを完全に手で覆うラッパーやハードコアな方がいますが、あれをやるとマイクの指向性がなくなったり、反射などでハウリングを起こす確率が格段に高くなります。パフォーマンスでやりたい方は、そうしてもハウリングが起こりにくいマイクが売ってるのでご購入をおすすめ致します。
ギターやベースなどでは、過激にEQでブーストする人をたまに見かけますが、あれも入って来る音が特定の周波数がピーキーになり、アンプと楽器のみでハウります。
ベースでもギターのような音でハウらせることができます。
そうなってしまえばPAとしてはなにも対策はできなくなります。
さらに言うと、歪ませすぎても多くの方がご存知の通りもちろんハウります。
なぜかというのは次回コンプレッションとディストーションなども含め書きたいと思います。
まとめとして、
-ボーカルはできるだけ大きく、近く歌う
-スピーカーにマイクを向けない、マイクを手で覆わない
-ステージの中音はできるだけ小さく
-極端なEQブーストはしない
-歪ませすぎない(するんだったらそれなりの対策を)
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sekstel (火曜日, 31 10月 2017 20:08)
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