Off axis micing in live sound

久しぶりにブログ更新します。

ライブの風物詩と言えば、歌ってるっぽいのに聴こえないボーカル→ハウリングです。

以前書いた記事でハウリングについて書きましたが、今日は追記します。(以前の記事はこちら)

 

ハウる原因としては大まかに言えばマイクに入って来るボーカルの音が周りの音に比べて小さいのが原因ですが、なぜ小さいのかといえば、考えられる原因として、

 

①声量が足りない

②マイクから遠い

③周りの音が大きすぎる

④マイクの軸から外れてる

 

①〜③はすでに分かってることと思いますので、④について今日は書きたいと思います。

 

マイクには指向性というものがあり、音をよく拾う側とあまり拾わない側があります。どこにでもあるSM58ですが、見た目通りグリルの前(ボーカルとマイクの角度が0°)はよく拾います。単一指向性というやつです。

それが角度をずらしていって、45°とか90°とかなるとかなり音を拾いづらくなります。

分かってることだろうけど、それでも無意識のうちに軸を外れてる(角度が大きくなる状態)時が結構あります。

特に楽器を弾きながら歌う人は、慣れていないうちは視線が楽器を弾いている手元の方に行ってしまいがちになり、口がマイクの軸からずれてしまう時がたびたび見受けられます。

手元を見ずに弾きながら歌えるように意識しましょう。(慣れてる人でも興奮したり動いたりすると軸から外れるひとは結構いますが...)

 

ちなみに、単一指向性であるSM58は180°(グリルの反対側)から来る音を一番拾いにくいですが、超単一指向性であるBeta58とかBeta57は180°の音は単一指向性のマイクより拾います。その代わり120°くらいの音が一番拾いにくいです。そして単一指向性のマイクより指向性が狭いので、少しでも軸を外れると急に音を拾いにくくなります。これが超単一指向性はハウりに強い、と言われる理由です。よく軸を外してしまう人は単一指向性の方がおすすめです。

 

ボーカルはコンプレッサーで圧縮されることが多いというのもありますので、軸を外れると、それだけ周りの音(特にドラムのシンバル)が強調されます。ボーカルマイクの数がステージに多ければ多いほど、シンバルの音は強調されます。(特にドラムボーカルがいる場合)「モニターからやたらシンバルの音が聴こえて来る」という時はボーカルマイクに相当シンバルがかぶってるということです。

なので、1曲しかコーラスしないし、しかも特にそれが重要ではない場合、コーラス用(もしくはMC用)のマイクは置かない方が全体の音質的にはいいです。

もしくは使わない曲の時はPAさんにミュートしてもらってもいいかもしれません。(ミュートされてない時と全体の音が少し変わるかもしれませんが)

 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    岩倉 (水曜日, 08 1月 2014 15:33)

    日々の仕事での感じたこと、気になるようなこともブログでアップしてほしいです。